週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

ちょっとドライブ・・・奥会津


5月半ば、庭は緑に覆われ、ウワミズザクラが咲き始めている。




5月22日(日)、外は雨。



庭仕事ができないこんな日は小屋で読書というのも悪くないが、緑がきれいな季節なので春の景色を求めてちょっとドライブ。


やって来たのは奥会津。




木々は淡い緑から濃い夏色に変わりつつあるが、美しい只見川沿いの風景を満喫しながら金山町へ。

今月彼は山歩きのためこの近くに2度来ているのだが、その際見かけた『幻の青ばととうふ』という看板が気になっていたらしい。

「豆腐屋に行ってみるか・・・」

所々に設置された看板から受けた勝手なイメージでは、最近流行りのちょっとおしゃれな観光施設的店舗か、あるいは田舎の素朴なお店か・・・

その豆腐店は玉梨温泉の少し先にあった。




『玉梨とうふ茶屋』
遠目では普通の田舎の商店だが、、、




入口付近は観光客相手の雰囲気




店内もちょっと不思議空間




お豆腐は価格お高めで、観光客じゃないと買えないかも・・・

店の奥から赤い上下とお揃いの帽子という独特のオシャレ感で現れた店のご主人、
「なんか怪しい店?」とか思ってしまった。(笑)

でも話してみると普通の人で、適度な距離を保ちながら愛想よく応対してくれる。

せっかく来たのだからレジャー気分で、寄せ豆腐、青ばと豆腐、生揚げ(厚揚げ)を買うことに。
※店主によると、「青ばと」とはこの辺の言い方で「青大豆」のこと。

「クーラーボックスか何かある?」と店主。
「クーラーボックス持ってます」と私。
「じゃあ、このままで大丈夫だね」と言いつつ、袋に氷も入れて渡してくれた。




「支払いは後でいいから、こっちに来てこれ食べて。出来立ての豆腐なんて普段食べれないだろう?」と、温かいお豆腐をごちそうしてくれた。

そして「これも二人で分けて」と言っておからドーナツも。

道路の看板を見て訪ねてきた話をしたら、
「看板ないと、こんな田舎の豆腐屋なんてひっそりなくなっていくだけだからね」

40才を過ぎてから豆腐作りを始め、今は80才を越えたのでこの道40年以上・・・という話など楽しく聞きながら、店内でしばし休憩。

試食した「えごま入りおからドーナツ」がとてもおいしかったので、ドーナツも買ってお店を出た。


今日はおにぎりを作って来たので、景色の良い所でランチ。

 


おにぎりの中に入れる具材がなかったので、今日のおにぎりは中身ナシで外側に3種類のふりかけ。(おかか、サケ、タラコ)

「景色が良い所で食べれば、シンプルなおにぎりだって美味しいよね。」




ここは金山町のビューポイント、その後で見つけた町のパンフレットでもこの景色の写真が使われていた。




この日は川霧が発生していて、とてもいい感じ。




霧幻峡




霧の中に消えていく渡し舟




幻想的な風景だった。


 

自宅に戻り、玉梨とうふ茶屋で買った生揚げを焼いていただいた。
値段は高いけれど、本当に絶品!!

食後のデザートは、途中の柳津で買った「あわまんじゅう」




やさしい和菓子




春のドライブで幻想的な只見川の風景を楽しみ、田舎のお豆腐屋さんで観光気分。
そして〆はおいしい豆腐とほっとする粟まんじゅう。

いい一日だったね・・・

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