週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

一人の休日


天気予報では、この週末は「快晴」である。

朝4時半、彼がゴソゴソと起きて支度をしている。
山へ出かけるのだ。




私は 他にやりたいこともあるので、今日はお留守番。

・・・というより、彼のハードな山歩きに体力と気力がついていけない私である。
最近は山へ彼一人で出かけることが増えた。

私は彼を見送った後、珍しくまたベッドに戻って ウトウト過ごした。

 

6時すぎ ベッドから這い出し、草花を摘みながら の〜んびりお散歩。

6月半ばのこの時期、フジの花がほぼ満開である。その下ではハルジオンも結構咲きはじめた。


  

春は次から次へと咲く花が移り変わる。毎週ここに来ていても、見逃す花も多い。

8時半、散歩から戻ってテラスで遅めの朝食。


 

双眼鏡で覗く「シジュウカラ」が今朝のお相手・・・


春は忙しい・・・。
この時期に蒔かなければならない種もいっぱいある。


 



小さなマイ畑をツルハシとシャベルで拡張。ゴロゴロと出てくる大きな石との格闘だ。

今日小屋にいるのは私一人だけ、作業するのもティータイムをするのも勝手きまま・・・。




お茶を飲みながら、時々双眼鏡で巣箱のようすをウォッチング。

思わず一人で微笑んでしまう。
「のんびり一人で過ごすこんな時間も好きだな〜」


午後2時過ぎ、彼が山から帰ってきた。



お土産は『コシアブラ』


「今日の山は行程が長いために人があまり登らないから、コシアブラがいっぱいあったんだよ」

「わぁ〜スゴ〜イ、こんなにたくさん!」

「丸坊主にならないように1本の木からチョンチョンと少しずつ摘んだだけなんだけれど、木がたくさんあったのでこんなに多く採れたんだよ」

「山菜採りにもちゃんとマナーがあるのネ!」

そして・・・もちろん、その日の夕食は「コシアブラの天ぷら」!!





余談・・

この日、朝食を終えた時、テラスの床がフワッ〜と揺れた。

「えっ、なに ???」
少しの間、床が静かに揺れていた。
「地震? 震度3程度の揺れだろうか・・・?」

『ログハウスは揺れが少ない』といわれているが、一般住宅のように柱が軋む音などもしないので、恐怖心がわいてこない。

昨年の『中越沖地震』のときは外壁塗装の最中だったので、足場上にいた。
揺れに伴って増していくガタガタという音(足場の音)が不安を誘った。

でも今回ログハウスのテラスで経験した地震は、無音の静かな揺れだった。
だから恐怖心はなかった。

後でそれが栗駒山地域で起きた『岩手・宮城内陸地震』だったことを知った。

● 「週末の小屋暮らし」へ戻る