週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

吹雪きの日


京都の山友達とスノーシューをした日、 お天気は予報どおりに午後から荒れた。

食材を買い込んで小屋に戻り、午後はゆっくりティータイム、そして酒宴。

雪はその後もずっと降り続いている。風も強く、横殴りの雪が壁や窓に吹き付ける。




彼は時々外を覗き、明日待っている「雪かき」を思い、ちょっと憂鬱そう・・・

一方、京都から来た友人達は、「わぁ〜、ステキ〜!」とか言いながら、ライトアップされた吹雪をいつまでもあきずに眺めている。




吹雪なら吹雪なりに楽しんじゃおう・・・と、テラスに出て吹付ける雪を肌で感じたり、「ミニかまくら」のキャンドルライトを作ったり、暖かい小屋の中でお気に入りのCDを聞きながら薪ストーブの炎を見つめたり・・・


 

もちろん雪見酒も欠かしませんでしたけれどね(笑)。


翌朝、期待していた「木々に雪が積もった美しい雪景色」は残念ながら見られなかった。
風が強すぎて、雪が吹き飛ばされてしまったようだ。




雪は相変わらずかなり強く降っている。

蔓と木の実で作ったリースも今朝はホワイトリース。


 

テラス屋根を支える梁にまで吹付けた雪がびっしり。


せっかく遠路はるばる友人が遊びに来てくれたのに、このお天気では外出もできない。

テラスから外階段に降りるにも、雪かきをしないと膝まである長靴さえ埋もれてしまう。

一晩の積雪量は50〜60cm。皆、口から出る言葉はこれ、
「随分降ったね〜」

とりあえず朝食をすませ、後片付けをしてふと外を見ると・・・




やってます、やってます、スコップ持って、雪かきなんぞを(笑)。
普段雪のない地域で暮らしている人達、雪かきも遊びの一つらしい。

「明日、筋肉痛になるわよ〜」
「大丈夫、大丈夫、これくらい〜!」

なんだか楽しそうだ。

しばらくすると、雪煙とブゥオーンという音ともにロータリー除雪車がやって来た。




「こんな目の前で除雪車みられるなんて、感激やわ〜」
除雪車だって楽しいイベントの一つだ。


 

 


除雪車が去った後、待っているのは雪に埋もれた車の救出、つまり掘り出し作業である。


  

雪を塊にして掘り出す方法を彼から習い、みんな上手に大きな塊を運んでいる。


 

まず1台目の車、救出成功。
みんなでやれば重労働も楽しくて早い!


 

 

すぐに2台目も救出!!

楽しんで雪かきしてくれる友人達のおかげで、 素早い救出作業ができた。
ありがとうね〜。

「えっ? 私の作業姿が見えないって? あはっ、記録撮影担当で・・・ (汗)」




雪は時々小降りになったけれど、その後も降り続いた。
結局、この日は雪かきイベントだけで小屋を後にすることに・・・。

山から下りると、いつもなら街は晴れていることが多い。
でもこの日は違った。
下界で待っていたのはブリザード。

高速通行止、道路渋滞、列車遅れ・・・、京都隊は苦労しながら帰って行った。

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