週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

スローライフはハード?





冬のスローライフ に欠かせない「薪ストーブ」

そろそろ今年の活躍シーズンも終わりを迎える。
来年も、そして再来年も楽しむために、薪の準備は不可欠である。

昨年の秋、ご近所の方から切り倒した木をいただいた。
それを短く玉切りにした状態で冬の間は薪小屋などで保管していた。





春、栽培をやめる果樹農家からも伐採木をいただくことになった。

成長を止める為、幹はすでにチェーンソーでカットされていたが、枝はワイヤーに固定されたままで、そこから新芽が伸びていた。

今までとても大切に育てられてきたのがわかる。

「薪にするのはかわいそう・・・」
そういう私達に、「役目を終えた木を薪として活用してもらえればうれしいよ」
と農家の方がおっしゃった。
「そうだね、大切に使おうね。」


 

細い枝は薪として必要ないのだが、木をいただくものの礼儀として枝も片付ける必要がある。

細枝は剪定鋏、太枝はノコギリを使って切り落とし、すべての枝をワイヤーから取り外す。

これが結構な手間で時間を要し、二人でたっぷり一日汗を流した。

田舎暮らしには、こういう作業も「遊びの一つ」として楽しむ余裕が必要だ。


そのようにして手に入れた薪用原木、少しずつ斧で小割りにして保管する。




昨年から玉切り状態で保管してきた丸太も含め、この日は早朝から薪割り作業。


 

彼は簡単そうに スパーン! スパーン! と割っていく。見ているだけでも気持ちがいい。

「それならば私も・・・」と斧を振り上げて「エイ、ヤッ!! 」


 

パフッ!

「あれ? 」

斧は薪に突き刺さっただけ。

簡単そうに見えたけれど、どうやらコツと慣れが必要みたい・・・。


その後も彼は順調に割り続け、割った薪は薪小屋で保管。
今回作業できなかった丸太は整理して、積み直す。

肉体労働はまだまだ続く・・・。

「冬のスローライフ」の陰には、こんなハードワークがある。
お金を出して薪を買えば、こんな労働は必要ない。

だが、体を使って薪を一つ一つ作り出していくことにこそ、スローライフの醍醐味というか、楽しみがあると思う。

でも、キーボードとマウスの活用により、最近はペンさえ持たない私である。
当然、翌日は 「あ〜、腕、筋肉痛〜!」


 


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