週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

冬の終わり


「なんでこんなに滑るのかな?」

いつもは雪道も平気で車を走らせる彼がつぶやいた。
標高が増すにつれて、雨はいつの間にかみぞれ混じりの雪にかわっていた。




路面はシャーベット状の雪が積もり、滑りやすくなっていた。
少しゆっくり車を走らせ、無事小屋に到着。


小屋周辺では強風で細かい雪が吹き荒れ、視界もよくない。






小屋の中からバードウォッチングしようにも、これじゃあ小鳥たちだって飛んで来ない。






こんな日は 気分を変えて・・・彼はグラス片手に音楽を聞き、




私は薪ストーブの上で焼いたフルーツケーキと紅茶を楽しむ。




そして、針と糸、布も取り出して、普段できないクラフトを・・・ 

子供の頃に親しんでいた手芸を久々に再開。
「いろんなステッチ、もう忘れちゃったわ〜。無理せず焦らず、初心者図案でやってみるわね・・・」


翌日、AM 6:00
気温−2゚C




強い風に雲が流され、少しずつ青空が広がっていく。




夕べ降った雪はテラスの柱や外灯、玄関ドアにまで吹きつけていた。



相変わらず強い風が吹いているが、青空が出ているせいかテルテル坊主くんも笑顔だ。




青空が覗けば、散歩に出かけたくなる。






山陰になって風が当たらない湿地エリア、雪化粧をした木々が美しい。




朝方に通ったのだろうか、キツネのような足跡が裏山の方へ続いていた。 
夕べはきっとどこかで身を縮め、吹雪が去るのをじっと待っていたのだろう。   




さて今日は、福島の山友が今期最後のスノーシューにやってくる。
そろそろ散歩も終わりにして、出かける準備でもしようかな・・・





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