週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

Bird Holiday (鳥三昧の休日)


「実は、、、、小屋近くのサービスエリアなんよ。」

私がかけた突然の電話で、今どこにいるのかと尋ねられた京都のKさんはちょっと 沈黙した後で、とても言い難そうに答えた。

「エッ?なんで〜?今日は息子さんの所に泊まるんじゃなかったの?」
「それが・・・犬連れだから・・・却下されたんよ。今夜は近くでキャンプしようと思ってんねん。」
「それなら今すぐに向かうから、今夜は小屋で泊まってよ!」




そんなわけで・・・予定より一日早く京都K夫妻と私達のゴールデンウィークが始まった。

 

4月後半に低温の日が続いたために木々の芽吹きは少し遅れたようだが、裏庭の一角ではミズバショウが見頃を迎え、オオヤマザクラも咲き始めた。




ゴールデンウィーク、それは美しい季節の始まりでもある。




 

春の朝は早い。

近くを犬と一緒にお散歩した後は、フィールドスコープ持ってバードウォッチング。




そして 小屋に戻り、裏庭にやってくる野鳥を観察しつつ、テラスで朝食。





朝食を終えたら、お弁当持って「やまおやじ」や「やまんば」に会いにお気に入りの森へ






もちろん双眼鏡で野鳥も見ながら・・・




「美しい新緑には早すぎて、ちょっと残念だったね。」
「でもとても充実した一日を過ごせたなぁ。」
「ほんま、却下してくれた 息子に感謝やわ〜」(笑) 

親の訪問を却下した息子に感謝する「親離れ・子離れ」ができた 素敵な親子関係だね。

 

翌朝、桜の花は前日よりたくさん咲いていた。
空は少し曇っているが、吹く風も心地よい。




昨日は朝早くからハードスケジュールで動いたので、今日はスロースタートでのんびり。

スロースタートと言っても朝のお散歩は6時半、長靴をはいて近くの水芭蕉群生地へ。小鳥たちのさえずりが 朝散歩のBGM・・・








「奥の方までずいぶんいっぱいあるんやね〜」
K氏は愛用カメラで写真撮影・・・

小屋で遅めの朝食をしている時も、やってくるかわいい小鳥たちから目が離せない。




「あのゴジュウカラ、ヒマワリの種を隠すところを探してるわ〜」


朝食後は、ご近所のTさんを誘ってレンゲ沼・中瀬沼へ バードウォッチングウォーク。










アオジやホオジロは もちろんのこと、オオルリやヤブサメも見れて大満足。




午後1時半、小屋に戻って遅いランチ。

そのままテラスで小鳥の写真を撮ったり、野鳥の名前や姿を図鑑で確認したり、夕方までみんなでのんびりと・・・






その夜は、Tさんも一緒に小屋でディナー!

「今夜は、簡単にポトフにしましょう〜」

 

最終日の早朝6時




初日にたくさんの小鳥たちを見た休暇村トレッキングコースを再訪。











「キビタキって、美しい鳥やね〜」
「実物は写真よりきれいで、もう感激やわ〜」
「さすが、自称『ヤマガラの母』だけあって、随分たくさんの鳥を見ることができたね」

 

こうして、鳥三昧(バードウォッチング) の日々を過ごしたK夫妻は、小屋で朝食をとった後、混雑する高速道路を避けてのんびり下道を、風光明媚な田舎経由で京都へ帰って行った・・・。




「私達がバードウォッチングして楽しんでいる間、おとなしくお留守番していたワンちゃん、ありがとうね〜!」

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