「あの黄葉を再び!」
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何年か前、私達が小屋を建てるずっと前のこと、秋に両親と一緒にこの辺りを旅したことがある。
「その時の磐梯山の黄葉が忘れられない」と時々父が話している。

高齢になってもいつまでも忙しい父、その後もなかなかスケジュールが合わず、秋に再訪するチャンスがなかった。
この夏避暑にやって来た際 、父は カレンダーを見ながら彼と何か相談していた。
それは「黄葉を見に、秋に来たい」という話であった。
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10月「体育の日」の連休、関西から両親がやって来た。
今年は残暑がいつまでも続いたので紅葉シーズンは少し遅れ気味、そのうえ天気も雨模様。
「紅葉はあまり期待しないでね」
そう言いつつ小屋に出かけてみると、、、

小屋の前にあるツタウルシがきれいな紅葉を見せていた。
真っ赤にはなっていないが、赤、オレンジ、黄、緑・・・
カラフルでとても美しい。
窓を通して眺めると、それはまるで額に入った絵画。
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小屋周辺のツタウルシは美しいけれど、雨が降って残念ながら散歩もできない。
結局、午後はどこへも出かけず、訪ねて来られたご近所のKさんとティータイムして過ごす。

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翌朝、夜中にかなり強く降っていた雨も7時頃には止んでいた。
「雨が降ってないから」と両親はいつものように近くをお散歩。

ヤマボウシの紅葉はちょうど見頃。
小屋に戻り、ちょっと寒いけれど父のリクエストで、"テラスで朝食!"

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「晴れていたらデコ平を歩いてもいいね」と話していたが、お空はどんより灰色。
「ドライブだけでもよいなら、今日は吾妻スカイラインかな?」
車で走っているうちに空も少しずつ明るくなり、そして青空も のぞくようになった。
高度を上げるにつれて木々の色づきもよくなり、「わぁ〜きれい〜」と見とれる景色が次々に。


『 浄土平 』に到着した頃にはすっかり青空。
「予報よりずっといいお天気になったなぁ」 と父もうれしそうだ。


吾妻小富士に登ったり、湿原を散策しているうちに、空はまた灰色になり、山には ガスもかかって雨がポツポツ降り出した。
「いいタイミングだったなぁ」
「来るのがもう少し遅かったら、景色もよく見れなかったわネ」
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「11日、体育の日は全国的に晴れ!!」
とテレビやラジオで 声高に主張していた天気予報、その『晴れ』はどこへ行ったのだろうか。
翌日「体育の日」は、雨は本降りだし、風も結構強い。
「ロープウェイに乗ってデコ平へ行こうと思っていたのに、これではしょうがないわねぇ」
結局「車に乗ったまま、少しでも黄葉が拝めれば」と車で スカイバレーを走って 白布峠まで。

峠からの展望は真っ白でゼロだったけれど、途中の黄葉スポットで車をとめて、お茶を飲みながら秋を満喫。
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連休中はお天気に恵まれず、黄葉ウォッチングはあまりできなかったけれど、後日 届いた父からのメールには、、、
「裏磐梯の紅葉には少し早かったが、浄土平と白布峠の紅葉には大満足」
とあったので、どうやら楽しんでもらえたようだ。
ヨカッタ・・・
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