週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

初めての一人暮らし


ゴールデンウィーク初日、朝10時半
彼が小屋を発った。山仲間と東北方面に出かける為だ。

この日 朝の外気温は3度、まだまだ寒い。
薪ストーブの上に今日の夕食用鍋をかけて外に出る。




今朝、出発前に彼は一仕事をしていた。
前回積雪が多くてできなかった庭木の雪囲い外し、彼が外した板材を集めて置くのが今日の私の仕事だ。


今回の連休3日間を私は小屋で 一人で過ごす。
”初めての一人暮らし”である。

もちろん今までも、自宅での一人暮らしはよくあることだった。

でも”小屋での一人暮らし”、つまり数日間をたった一人小屋で過ごすのは今回が初めて。

ちょっとワクワク、でも反面ドキドキ、ソワソワ・・・

というのも、周りの人たちからよくこんな質問がある、
「夜怖くない?」
「誰か近くに住んでいる人はいる?」
「用心悪くないの?」
「お化けでない?」

私だって、たった一人真っ暗な夜に 外へ出るのは平気ではない。

近くに住んでいる人も いないわけではないが、確かに人数は少ない。

お化けがいるかどうかはわからないが、ここは野生動物が多く住むエリア、森の妖精はいるかも・・・


さて、後で彼から「何してたの?」と言われないように、雪囲いで使っていた板や紐を集め、とりあえずお庭に部材が散乱していないように片付けた。

今日の空は 灰色雲。




「次の作業は・・・」と考えていたとき、大粒の雨が 落ちてきた。
作業をひとまず終えて、小屋の中へ。


結局午後はずっと雨が降り、外作業は保留となった。

こんな日は気分を変えて、小屋の中でまったり過ごすのがいい。

ソファに座って本を読んだり、刺繍をしたり、お気に入りの紅茶でティータイムしたり・・・






窓の外にはシジュウカラ、ゴジュウカラ、アオジ、ホオジロ、アカゲラetc、野鳥もたくさん。コサメビタキやキビタキまで庭にやって来た。

最初は一人で過ごす小屋休日にちょっと緊張気味だったが、だんだんマイペースに戻ってかなり楽しくなってきた。

たくさんの小鳥たちを小屋の中から簡単に観察できて、本当に、し・あ・わ・せ〜

夜は窓辺で ディナータイム。
一人夕食だから、かなり手抜きでもOKだし・・・ネ。




今夜は曇り空のせいか、窓の外は星も月もない漆黒の闇。
外を照らすのは小屋の窓からもれた明かりだけ。

ご近所に住むウサギさんやキツネさんたちにご迷惑にならないようにカーテンを閉めて、外にもれる明かりが少なくなるようにした。

そして明かりを少し控えめにした小屋の中で、夜遅くまで好きなCDを大音量で楽しんだ。

だってログハウスは遮音効果が高いし、もし外に音がもれても近くに人は住んでいないからね。




一日中自分の好きなことをしながらまったり過ごす心楽しい時間、そういえば独身時代に過ごしていた休日みたいだ。

こんな機会を与えてくれた彼にも感謝!
ありがとう。

● 「週末の小屋暮らし」へ戻る