週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

ちょっとおでかけ・・・喜多方の街へ


週末の食材調達やお昼のラーメンを食べに立ち寄ることがある喜多方市、
ここは「蔵とラーメンの街」としても有名な街である。

以前から「蔵の街」として興味はあったものの、ゆっくりと街を歩いたことがない。

ゴールデンウィーク前半の休日、私が小屋で一人暮らしをすることを知ったご近所のTさんから、「普段できないことをしてもいいですよ〜」とお誘いメールが届いた。

二つ返事で普段できない"喜多方観光"をすることに。


「朝10時頃伺います」というメールどおりに、Tさんが小屋に私を迎えに来てくれた。

私一人のために本日のガイドTさんが開催してくれる"女ふたりだけのツアー"
行く前からとっても楽しい気分だ。

早速、彼女の車に乗って喜多方に向けて出発〜!!

最初の訪問場所は、福島県柳津に本店があるお菓子屋さん『太郎庵』

朝行かないと売切れになるという"かりんとまんじゅう"を購入、
お店の一角でお茶をいただきながら味見。

「ここの"かりんとまんじゅう"を食べたら、他のは食べられません」とTさんお勧めの一品である。

「揚げたで〜す!」とお店の方が言ってたとおり、熱くて外がカリカリでおいしい。

"かりんとまんじゅう"を堪能したので、今度はカロリー消費も兼ねてサイクリングロードに・・・

といってもサイクリングするのではなく、今日は8部咲きになったしだれ桜を見に行く。

ここの桜を見に来るのは Tさんも初めてとのこと。






「木がまだ若いからどうかな?」と道中話していたが、来てみれば濃いピンクのカーテンが下がっているみたいでなかなかいい雰囲気。

「きれいですね〜」「来てよかったわね〜」

でも今日は市内観光の一つとしてのお花見なので、少し歩いただけで次の訪問先へ・・・


今度は辛党の方のために酒蔵見学に!!

・・・って お酒を飲まない私である。
でも蔵を含めた古い建物が大好きなので、喜んで古い酒蔵へ。

ここ『大和川酒造』は"北方風土館"として、江戸蔵、大正蔵、昭和蔵の見学ができる。しかも無料。






酒好きにはたまらない"試飲"だってできる。
・・・といっても、アルコールには縁がない私には関係ないけどね。

最後に売店で、彼へのお土産を買って外へ。


さてお次は、甘党の方のためにお菓子屋さんのハシゴ。

最初は「10円饅頭」で有名な和菓子のお店『田原屋菓子店』

写真を撮るのを忘れたが、思っていたイメージとは異なり、なかなかいい雰囲気の洒落たお店である。

ここで10円まんじゅうと粟まんじゅう、そしてずんだ(枝豆餡)まんじゅうと"きんつば" とよばれている回転焼(今川焼) を購入。

10円まんじゅうはイメージしていたものより少し大きめで、何より1個から買えるのがうれしい。

そして"きんつば" を食べながら、二つめのお菓子屋さん、Tさん御用達の駄菓子屋さん『鳴海屋』へ移動。






ここでは店のおばさんと世間話を楽しみながらお茶をいただき、試食もして買うものを探す・・・

「この桜味の"あん玉"、おいしいですよ」とか「抹茶味もなかなかのもんです」と「これはネ、"飴"って書いてありますが普通の飴でなく、ソフトで おいしいんです」というガイドTさんのたくみな営業言葉につられ、ついつい買いすぎてしまったツアー客の私であった・・・(笑)


「お昼はどうしましょう?ラーメンがいいですか?」

喜多方はラーメンで町興しをしたところである。
ここに来たら ラーメンを昼食にするのが 一般的だろう。

でも私達は過去に何回もいろんなお店で 喜多方ラーメンを食べている。

それに東日本大震災以降は空いていた人気ラーメン店も、さすがに連休店の前は長蛇の列ができていた。

「ラーメン以外の 何か郷土料理みたいなものがいいわね。」




「では 地元の人がおいしいと言ってる"にしん飯"なんてどうですか?」

さすが ガイドさん、いろいろな情報を持っているものだ。
早速、車に乗ってそのおいしい"にしん飯"を出すお店へ移動。

ガイドブックの地図と観光協会HPからダウンロードマップをもとにお店を探す。
だが、ウロウロしても、何回走ってもみても目指すお店がみつからない。

諦めかけた頃、やっとそのお店『志ぐれ亭』を見つけた。

お店の方のお話では、地図に載っている場所は以前店舗があったところで、数年前に移転したのだとのこと。
どうりでわからなかったわけだ。

お座敷に上がって"にしん飯"が付いたメニューを見ていると、お店の方いわく「本日はご飯がきれてしまいましたので、お蕎麦が付いたメニューでしたらご用意できます」と。

あらら、"にしん飯"を食べに来たのに、お店を探し回っているうちに時間は2時をまわっていた。
「こんな時間に来たのだから仕方ないわね」

でもお店の方が身欠にしんをゆっくり戻してじっくり煮る"にしん甘露煮"へのこだわりをアピールするものだから、ついつい味見をしたくて定食とは別ににしんの甘露煮も注文。結局、ちょっと豪華なランチとなった。

三色田楽やにしんの甘露煮は温かいものを出すためにあとから運ばれてくる。

「全部揃ってから 写真を撮りましょう。」
「え〜、お腹空きましたよ。ホタルイカ1匹とかお漬物1切れくらい先に食べても わかんないですよ〜」

そんな会話をしているうちに田楽やにしんも運ばれてき 無事に写真記録も完了。




二人で心ゆくまで ランチを楽しんだ。
「豪華ランチで、観光気分満点ね〜」



喜多方は"蔵の街"でもある。



食べたり飲んだりしただけでなく、多くの蔵を外から眺めたり、蔵座敷の説明を聞いたり拝見したり、味噌・醤油、漆・桐などの物産品を買ったり、とっても充実した一日観光だった。

本日のガイドTさんに、感謝!!

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