週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

冬のアプローチづくり


真冬の裏庭・・・




普段住人のいない小屋は、雪の中。





「明日、小屋の雪かきに行く!」

2月最初の土曜日、彼が急に言い出した。

今年は1月後半から全国的に大雪、その日も彼の実家へ屋根の雪下ろしに行ったばかりである。
小屋周辺の積雪も気になるところだ。

それに来週は初めてスノーシューにやって来る山ガールたちが、裏庭に立ち寄るかもしれない。
できればその前に小屋の玄関アプローチは確保しておきたい。




翌日裏庭に到着すると、予想通り道路には除雪できれいに削り取られた背丈より高い雪の壁。

でも屋根の雪が思ったより少なくて、ちょっと安心。

いつものようにスコップで雪を掘って玄関アプローチ作りの開始。




雪かきにはちょっとこだわりがある彼、一人でザク!ザク!ザク!と雪を切り取り、サッと雪の塊をすくってポイッ!と捨てる。

まだ作業が終わってないところを歩くと「そこっ、踏み固めるんじゃない!」と怒られるので、手伝いたくても手伝えない私はただただ作業を見つめるだけだ。


一人でどんどん掘り進み、やっと玄関前階段が見えてきた。






ここまで来たのだから、とりあえず一人通れる通路を仮掘りして私を通してくれてもよさそうだが、こだわりのある彼にそういう考えは 当然ない。

階段を一段一段しっかり掘り出して、ステップ上の雪も踏み固めたりしないように 丁寧に取り除く。

「一度踏み固めてしまうと後が大変だからな。」




「テラスぐらい私が担当するわ!」
「雪はフワッとやわらかいので、かためないようにきれいにすくいとるんだぞ!」
「捨てるときは、もっと遠くに投げろ!」
「もっと腰を低くしてすくわないと、腰を痛めるぞ!」


雪かき師匠が背後から叱咤(激励?)する下、やっと私も"見学だけの見習い"から"初心者向け実習・テラス除雪担当"に昇格。(笑)

「昔と違って、今の時代はやさしく誉めながら指導しないと、弟子は伸びないのよ」
「いや、そんなことはない。厳しくビシッと指導しないと!!」

そんな会話をしながらも、ビシビシ指導の下で弟子の私はなんとか及第点のテラス除雪を完了! (笑)


午後から私が近くの『クリンソウ』の薪ストーブにあたりながらお茶タイムしている間も・・・




師匠は寒い中を一人で黙々と地下へのアプローチ作りや薪小屋の雪下ろし、凍結した配水管の解凍作業などに勤しんでいたのだった・・・

「ありがとうネ〜!!」


除雪完了でスッキリした小屋




さて、これで来週に山ガールたちを小屋にお迎えする準備もできた。

あとは次週の晴天を願うだけ・・・

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