週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

3月なのに、雪多し


3月第2土曜日




前面道路は背丈以上の雪の壁、壁が少し低めの所を探し、雪の上によじ登る。

さすがに3月、積雪は多いが雪は締まっていて、スノーシューをはかなくても長靴で雪上を歩けそうだ。

荷物を持って雪の上を小屋に向かって 歩き出す。

雪面はそのままの高さで小屋のテラスまで続き、高さ1.5mの外階段も完全に雪に埋もれていた。




「一段もステップを使わずにテラスに上がれるのも 珍しいわね。」



屋根の雪は自然落下していたが、落ちて積もった雪が屋根の雪と結合して崩れ落ちそう。




まずは、その雪の始末から。




そして、小屋から前面道路に向かっての通路作り。

いつもは道路側から壁を掘って階段を作り、その後小屋への通路を作るが、この日は雪の壁があまりに高く、道路側から階段を掘るのは難しかった。




普段なら3段程度のステップも、この日は5段。
「随分積もったよね〜」

彼が除雪をしている間、私は持ってきた荷物や食料を小屋に運び込む。

荷物運びを終えてキッチンの小さな窓から外を眺めると、すぐ目の前には積もった雪、そして向こうで除雪している彼の姿が見えた。

薪小屋の除雪である。




薪小屋の屋根は雪が落ちにくい材質で傾斜も緩い、雪の重みでつぶれないように雪下ろしが必要。




「いつも重労働をありがとうね〜!」

キッチン窓の外側はこんな感じで、積もった雪は窓のすぐそばまで。





電気メーターも雪の中。


積雪期は メーター確認が難しく、電力会社は使用者と協定を結ぶ。
つまり冬直前の1ヶ月に使用した電気量と同じ量で冬の間は請求をし、春に改めて検計して金額を精算する。

雪国ならではの システムだ。


除雪作業が一段落ついたら、いつものように小鳥さんたちへヒマワリの種をあげる。




普段なら脚立を使わないと届かない鳥のエサ台も、こんな低い位置。




近くでゴジュウカラの声はするものの、この日はエサ台付近に姿を現さなかった。

「見つけたら全部エサを持って行っちゃうちょっと困り者のゴジュウカラ、でもやって来ないとなると、なんか 寂しいなぁ。」

「さて、天気もいいし、そろそろ鳥さんたちも家探しをする頃だから、巣箱の掛け替えをしようか」

古い巣箱を取り外し、内部に詰まったコケや枯葉など古い巣材を取り除いて掛け直す。




「木も一年で幹が随分太くなるから、巣箱をかけるためのワイヤーを緩めてやらないとかわいそうだしね。」

古くなって隙間のあるもの、何者かによって入口が大きくあけられてしまったものは、また来年修理でもして・・・




「さぁ〜て、やるべきことはやったし、明日天気ならどこかスノーシューに出かけたいなぁ〜♪」





でもそんな時に限って、翌日は天気悪いんだよね・・・苦笑

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