週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

秋、一人働くのは、、、


10月『体育の日』の連休

裏庭の片隅にある紅葉一番手のウルシが窓に映りこんで輝きを見せる。




例年なら今が見頃のツタウルシ、台風の風に吹き飛ばされて今年は赤い葉がほとんどない。




植えてから今まで一度も花を咲かせたことがなかったリンドウが、こんなに咲かなくても・・・と思うほどたくさん花をつけている。

想像していた濃い青紫とは異なる明るい紫の花で、ガーデニング用に改良された華やかなリンドウにはちょっと抵抗がないわけではないが、それでも秋が深まる花の少ない時期に咲くリンドウは庭を明るくしてくれるので、やっぱりうれしい。





台風接近に伴う強い風でススキの穂が激しく揺れる中、彼は草刈機を取り出し、いつものように庭の草刈りを始めた。




春から秋にかけては、1ヶ月訪れないと庭は草ボウボウになる。

草刈機で刈ったり、鎌を使って手で刈ったり、そして刈った草を集め、一輪車に乗せて集積場所へ運ぶ。

単に草刈といっても、作業はいろいろあって大変なのだ。


 

一方私は、、、というと、いつもなら一緒に庭仕事するところだが、風邪をひいてしまったため体調がよくない。

この週末の小屋暮らしは私にとっては静養が目的、
窓辺のソファに座って彼の仕事を眺めたり、本を読んだり・・・






しばらくすると庭はとってもスッキリ。
「 一人での作業、ご苦労さまでした〜! 」





草刈は終わったのに、なんだか外でブーンブーンと音がする。

窓外を覗いてみると、薪小屋の前で彼は何か作業中。




風で折れた枝を集め、薪用に丸ノコで短くカットしている。

「来年の冬用ね。準備いいね、ありがとう〜!! 」



ジャ ジャ〜ン!
次に彼が取り出したのは、ワイヤーブラシ。




そうなんです、もうすぐストーブの季節!
毎年使い始める前に、煙突&ストーブの掃除。




薪ストーブに溜まっている灰をきれいに取り出し、細かい部分に残った灰も掃除機で吸い取る。

各パーツも取り外して内部をきれいにする。




ロフトの煙突、そして1階部分の煙突もきれいにして、、、




はい、ストーブメンテ、終了〜!

ストーブ&室内煙突のお掃除は私もちょっとだけお手伝い。
なんだか一人だけが一生懸命仕事して、もう一人は知らん顔ってもの気が引けるしネ。

「今日は暖かいからまだ火はいらないけれど、これで いつでも薪ストーブOKだね。」

 

裏庭周辺の紅葉見頃はまだもう少し先、
でもウメモドキやコマユミの実はすでに真っ赤になっている。




彼一人がとても忙しく働いた10月の連休、
作業を終えたあとテラスでのんびりティータイム。

「ほら、三輪明宏みたいなのが いるよ!」




暖かい日差しに誘われたのか、あるいは冬を越すための場所を探しているのか、
テラスの上を足早に移動する黄色のショールに包まれたカラフルな毛虫ちゃん、
ハイスピードでテラスを横切り、テラス下の薪置き場の方へ消え去った。

週末の小屋暮らしでは、本当にいろんな新しい生き物に出会える。

「ここに小屋を建てて、よかったね♪」

 

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