週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

3月の静かな冬暮らし


今日は天気がよくならないことは、最初からわかっていた。
ここまでの道中も、強い風と真冬並みの雪が吹き付けていた。

そして小屋の窓から見えるのは灰色の景色と、軒から伸びる長いつらら。
真冬の美しい銀世界とはまた異なった風景である。




この時期は暖かい日に雪が解け、寒い日にはそれが凍ったり雪が降ったりと、春と冬が 交互に訪れる。






今日は雪が降る冬日、
凍えそうな木々と深い積雪の中で、訪れる人もない静かな小屋暮らし。


外の気温はマイナス6度。

「小屋の中は暖かい」と言いたいところだが、しばらく訪れることができなかった小屋は外と同じ温度で冬眠していた。

到着後ストーブを炊いても、小屋全体が暖まるまで数時間かかる。




こんな時は、薪ストーブの前でゆったり過ごす。




ストーブ上の鍋には夕食の豚汁。

具沢山で作れば簡単で栄養もとれ、お腹もいっぱいになるし、何より体が温まるのがうれしい。




西の方が金色に染まり始めた夕方の5時過ぎ、カメラ片手に彼は小屋の外へ。




先程まで降っていた雪もやみ、空にはうっすら青いところも・・・
キーンと冷えきった外気の中にも、どことなく穏やかな雰囲気がする夕暮れ。




「明日はお天気回復かな? 」
「ちょっとでもいいから、スノーシューできるといいなぁ」




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