週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

6年ぶりの小屋暮らし



「年齢を考えると、きっとこれが最後になるだろうから・・・」

この夏、共に86才になる私の両親から小屋再訪の打診メールが届く。
最近少しずつ衰えてきた母のことを考えると、確かに今回がラストチャンスかもしれない。

気候や景色の美しさを考えて秋の旅を勧めたが、「少しでも早い方が良い」と7月 「海の日」の連休にやって来た。






連休直前に西日本では梅雨明けをしたが、こちらはまだ梅雨真っ只中。
時々青空が見えて太陽が顔を出すことがあっても、概ね「曇り時々雨」の連休だった。







トラノオ、クサレダマ、ホタルブクロなど夏の花が咲き始める7月半ばの裏庭






テーブル上ではヒメジョオンと小さなアジサイがメインを飾り、タイムやオレガノなどのハーブが脇役参加








小屋では涼しい風が吹き抜けるテラスにいることが多かった両親、テラスで静かに過ごしていると、、、






普段 めったに見ることがない野ウサギが姿を現した。
「前来た時もここでウサギを見た」と父。なんと ラッキーなことか・・・






ちょっとでも時間があれば、働き者の彼はいつものように草刈り。
一方両親と私はテラスでお茶したり、花の写真を撮ったり、料理をしたり・・・




「家で絵を描くときのために花の写真を撮っておこうと思って・・・」と父。
「ここでの料理はおままごとみたいで、楽しいわ♪」と母。

 


都会では駅やビルで階段昇降の機会が多く、それは自然と足を鍛えることになる。
だから都会の年寄りは田舎の人より健脚だ。
小屋滞在中、両親も昼間はどこかへ歩きに行きたいらしい。

ということで、小屋暮らし2日目は 会津若松市の観光に

戊辰戦争時に白虎隊の少年達が自刃した『 飯盛山 』や




新しく改修されて赤瓦になった『鶴ヶ城』へ。





楽しくておいしい田楽コースも♪







3日目は雨で歩きに行けないので、お蕎麦を食べに山都までドライブ。





最終日の午前中、お天気はイマイチだが傘を持って中瀬沼トレッキングコースへ




外を歩いている間は雨にも降られずに、ラッキーだった4日間!



長距離移動&観光で疲れもたまっているだろうに、小屋では昼寝をまったくしなかった両親

最近は少しずつ体力的な衰えも進む母は自宅ではいつも昼寝をしているらしいが、小屋では無理しているのかお昼寝は全くせずに過ごした4日間。
「随分 頑張ったね!!」

最終日の午後は小屋の掃除を終えたら、出発までしばし休息タイム。






暑い暑い7月の関西から涼しい裏庭にやって来た両親、夜はここでゆっくり熟睡できたのではないだろうか。

実家から もっと近いところに裏庭小屋があれば時々遊びに来てもらえるが、年齢や移動距離を考えると多分今回が最後の小屋暮らしとなりそうだ。

「楽しかったから、またよんでね・・・」

母の言葉と笑顔が、良き思い出として私の心に残りそうだ。

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