週末の小屋暮らし
cottage life at the weekend

妹と過ごす週末


カナダに住む妹が1ヶ月間の休みをとって一時帰国している。

「小屋に行ってもいい?」
帰国前に妹からメールが届いていた。

妹は数年前に彼女の娘と一緒に小屋に遊びに来たが、その際「次回は小屋でのんびりする休日がいいな」と言っていた。

だから今回は出かける計画は立てず、小屋でゆっくり過ごすことに。


小屋に向かう車の中で妹が言った、
「次回はあの、茅葺のある集落に行きたいな。」
「どこ? あっ、"大内宿"ね? 」
「大内宿か〜、それなら今から行ってもいいよ!」

夏の大内宿は炎天下で暑く、観光客もいっぱい。
でも冬ならきっと静かでいい雰囲気だろうし、それに冬の大内宿は私達も訪れたことがない。

ちょうど雪も少し降ったようだし、きれいな雪景色がみられるかもしれない。

そんな期待もこめて、車は大内宿方面へハンドルをきった。


予想通り、冬の大内宿はとても静かだった。




家々には冬の雪囲いが施され、普段は縁側でお店をしている家もその多くが閉まっている。

開けているお店もなんだかひっそり・・・





夏の喧騒を知っているので、この静けさは なんだかちょっと寂しい感じもするが、古い街道の茅葺集落には本来このひっそり感が似合っていると思う。

ちょうどお昼時、"新そば"と"十一そば"という文字につられてお蕎麦屋さんへ。




夏とは異なり、お昼時なのに店内はすいていた。






彼と私は定番の"もりそば"、妹は「寒いから温まるものがいい」と"山菜そば"。

そして妹にとって初味見の"トチモチ"も注文。
つきたてのお餅はやわらかくておいしい。

お蕎麦を食べた後もお店をのぞきながらぶらぶら散策・・・






うっすらと雪化粧した茅葺屋根の家々、冬の大内宿はとても美しい。

しかし午後からの日差しで雪はみるみるうちにとけて、白い屋根はあっという間に消えてしまった。

 

大内宿を後にして小屋に到着したら、もう夕方。




急いでストーブに火を入れ、夕食準備にとりかかる。

今夜のメニューは冬の定番 "ポトフ"

早めの夕食をとったあと、彼は用事があって新潟に戻って行った。

今夜は、妹と私の二人だけ。

ストーブの前で紅茶とケーキを楽しみながら、これまでの人生や将来のことなども ゆっくり語り合った。

有意義な時間・・・


夜半からの雪で、翌朝は銀世界になっていた。






「昨日いらっしゃったんですか〜? 」
私たちに声をかけながら 除雪車が通り過ぎる。

本格的な雪の季節になったんだね。
そういえば、もうすぐクリスマスだもんね・・・




ということで、妹に窓のクリスマスデコレーションをお願いした。


モーニングバスを浴び、ゆっくり朝食の準備をしていたら、彼が小屋に戻ってきた。

暖かい部屋で、みんな揃っての朝食。

その後は小屋でまったりしたり、ご近所のT家にお茶の御呼ばれに行ったり、各々がのんびり小屋暮らしを楽しんだ。




前回妹が小屋に遊びに来たのは春の残雪期、今回も雪の季節・・・
「今度は緑が美しい季節に遊びに来てね〜!

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